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オンラインニュースレター:2016年8月号

2016年8月号



第5回班会議、第4回サマースクールに参加して (e01)

宮坂 昌之(大阪大学未来戦略機構・生体統御ネットワーク医学教育プログラム)

7月6日から「免疫四次元空間ダイナミクス」の第5回班会議、第4回サマースクール(若手研修会)が行われた。今年は、5年プロジェクトの最終年度であり、領域代表者の高浜先生のお膝元の徳島大学蔵本キャンパスに、異分野をまたがる多様な数十名の研究者が集まり、朝から晩まで会議場に缶詰め状態で自分たちの仕事について語り合った。
例年どおり、領域代表者の高浜先生および会議運営スタッフによるすべてにおける非常に細かい「気配り」があり、予定された行事が滞りなく進んだ。
今年が最終年度ということもあり、班会議、サマースクール(若手発表会)ともに非常に充実した研究発表が多かった。特に、若手からの質問が多く、彼らが順調に力を付けてきたことがわかり、印象深かった。また、発表内容のみならず、彼らの発表技術も向上していて、異分野からの発表内容であっても以前に比べてずっと理解しやすくなっており、このことも内容的に深まった充実した議論をすることができた理由であったように思う。
会議に引き続き、連日、夜には懇談会があり、地ビール、ワインを飲みながら研究者間の緊密な情報交換が継続して行われ、2日半ではあったが、集中的な交流をすることが出来た。これにより参加メンバー間の連帯感がますます高まるとともに、免疫四次元空間ダイナミクスの概念の先にさらに何か新しいものを創っていこうという機運が次第に参加者の中に生まれつつあるような気がしたのは私のみではないかもしれない。
会議の合間には、近くの藍住町を訪れ、「藍の歴史館」と藍の豪商だった奥村家を見学し、昔ながらの藍汁を使った藍染の体験もした。自分で染めたいものを選び、染めのデザインを考え、藍液に浸しながら自分で好きなように染めるという作業は実に面白かった。普段は研究室にこもりがちな中でこのような非日常的な体験は実に有難く、とても楽しくリラックスできるひと時だった。さらに私自身はこの他に、徳島ラーメンが忘れられず、「いのたに本店」、「麺王」と二軒を訪れた。どちらもなぜかやみつきになりそうな味で、徳島に戻ってくる時にはまた行ってしまうかもしれない。
というわけで、今回の班会議、サマースクールは私にとってはサイエンティフィックに実に濃厚で楽しいひと時だった。今回も、例年のごとく、高浜先生およびそのスタッフにより周到に計画された班会議、サマースクールであったと思う。
運営スタッフの皆様、まことに有難うございました。参加の方々はいずれも満足した気持ちで徳島を後にしたことと思います。

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第5回班会議・第4回サマースクールに参加して (e02)

大久保 直(北里大学医学部 実験動物学)

今年度の班会議は、ちょうど梅雨の晴れ間の徳島大学で行われました。本研究班には、私が北里大に移って研究基盤を何とか立ち上げようと右往左往していたときに入れて頂きました。私の研究テーマは、Ripply3という分子を基軸に咽頭弓という胎生初期に現れる分節構造の成り立ちとその派生器官の形成機構を解明することで、まさに胸腺原基の足場となる組織が研究対象です。正直この5年間は不安の連続で、今年は例年よりも早く緊張状態のなかで班会議に向けた発表の準備を進めてきたつもりでしたが、終わってみるといろんな角度から助言も頂き、もっと深く掘り下げるべき課題もあらわとなりました。当初はどのような研究へ展開できるかかなり未知な部分もあったのですが、この5年間でいくつかの芽が出始め、次の段階への道筋がすこし見え始めてきています。本研究班の暖かなサポートなくしてここまで進めることはできなかったと大変感謝しています。
本研究班では、各自の研究を推進するのはもちろんですが、研究者どうしが様々なことに腹を割って議論をする機会に恵まれました。例えば、大きな研究グループを組織し運営していく苦労話や、同時に次世代の若手研究者をいかに育てていくか、などなど、普段なかなか聞くことができないようなことまで、特に代表である高濱先生をはじめ、多くの著名な研究者のその思想的な部分に触れることができたのは大きな財産です。
最後になりましたが、サマースクールの合間に訪れた藍住町の藍染め体験は、会議で煮詰まった頭をほぐすには持ってこいの体験でした。それぞれが染め上げた模様は違いましたが、その藍の青さに本研究班のまとまりと力強さを感じました。そして最終日、離陸した飛行機の窓から小さくなる街並みを眺めながら、後ろに眉山、遠くに吉野川を望む徳島は学問的にも文化的にもその素養の醸成にとても良い風土だと感じました。

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徳島での班会議に参加して (e03)

早坂 晴子(近畿大学 理工学部)

今年の班会議は、拠点長である高浜先生の本拠地である徳島で開催されました。最終年度ということもあってか、どの先生方も持ち時間内では語りつくせないような豊富なデータを発表されておりました。どの研究内容も最新のトピックであり実験手法も洗練されておりましたが、特に長澤先生のご発表は、研究背景から最近の研究の流れ、海外グループによる研究との相違点や今後の展開が15分の発表の中にバランスよく配置されており、造血幹細胞Nicheの維持調節機構、構成細胞についての新しい知見がよく理解できました。また昨年のオンラインニュースレター第7号に長澤先生が書かれていた「本物の発見」を追求する姿勢を感じ取ることができ、研究者のあるべき姿を再認識しました。自分自身の研究との関連では、椛島先生のiSALTの話が特に興味深く、会議終了後に徳島ラーメンを食べながら直接お話しできたことも収穫でした。また渡邊先生の脾臓形成に関連するストローマ細胞サブセットのお話しや、片貝先生がさまざまなレポーターマウスを用いて可視化されたストローマ細胞サブセットのご発表から、今後のストローマ細胞研究の発展性を感じました。美しく色分けされたストローマの画像は芸術的でした。私自身はケモカイン受容体シグナル調節に関して発表させていただきました。班会議直前に座長を交代することになり、もし質問がでなかったら・・と心配していたのですが、ありがたいことに多くの先生方からご質問いただきました。どれも重要なポイントで、今後の方向性を考えるうえで大変参考になりました。
班会議中はすでに大変蒸し暑かったのですが、8月の阿波踊りの時はさらに暑さは増すのでしょう。本学術領域から生まれた研究が、益々ホットな研究分野として発展することを祈念いたします。

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第5回班会議に参加して (e04)

鈴木 一博(大阪大学免疫学フロンティア研究センター)

私にとっては2回目の、しかし領域としては最後の班会議でした。それにもかかわらず、前日からの夏風邪の症状を引きずっての参加となってしまったことが悔やまれます。それでも初日には片貝先生によるリンパ組織のストローマ細胞の網羅的な可視化をはじめとして興味深い発表が多く、発熱で靄がかかった頭の中がスーッと晴れわたるような感覚を何度も味わいました。また、懇親会でのよく冷えた地ビールは火照った体には心地のよいものでした(しかし、1次会が限界でした。2次会にお誘いくださった先生方、ごめんなさい)。2日目なってやっと体調が持ち直し、自分の発表を無事に終えることができました。昨年の班会議からこの1年間でそれなりに研究の進捗があったという手ごたえを感じておりましたが、発表後に多くの先生方からご質問・ご指摘を頂き、研究をまとめ上げるに当たって埋めるべき穴が見えました。研究を前に進めるためにはある種の思い込みが必要だと思いますが、やはり客観的な目にさらされることによって我に返る機会が定期的に訪れることは研究を正しい方向に導くために重要であると改めて感じました。このような意味で、この領域の班会議が今回で最後となるのはとても残念です。領域の先生方には、この領域をはなれた後も引き続きご指導を賜れましたら幸いです。まだ半年を残しておりますが、2年間にわたるご支援に心より感謝申し上げます。

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第5回免疫四次元空間ダイナミクス班会議に参加して〜遥かなる思い〜 (e05)

秋山 泰身(東京大学医科学研究所)

今回は随筆調で書かせていただきます。ですます調でないことを最初にお詫びします。
新学術領域の公募研究へ応募を考えた時、領域目標を読む。勉強不足のためだろう、何が書いてあるのか、よく分からない場合も多い。
領域名とその略称名を改めて眺める。その領域の目標、夢、概略。。。など、いろいろな思いが短い文に濃縮されているのであろう。考えるのはとても大変だったろうなぁ、と、勝手に想像する。
今回、採択していただいた免疫四次元空間ダイナミクス。当然のことながら、“四次元”の部分に思いを馳せた。自分の世代では、まずドラえもんの4次元ポケットが浮かぶ。ただ、それは無限の空間を持つポケットらしいので、無論、関係ない。超ひも理論では10次元や11次元など(もっと?)を考えるらしいが、生物系領域である上、超ひも理論なんてほとんど理解していないので、とりあえず無視する。あたりまえの帰結だが、この場合の四次元とは、空間の3次元に時間軸の1次元を加えた、今の自分に馴染みがある次元である。
班会議で聞いた発表も参考にして、自分の研究と四次元について考えた。一般的によく説明されるように1次元が“線”なのであれば、胸腺をすりつぶして電気泳動してウエスタンブロットし、タンパク質を検出する、ことだろうか。もし2次元が“面”であれば、胸腺の組織切片を作成してタンパク質を免疫組織染色し、共焦点顕微鏡で画像を取ればいいのだろうか(少し違う気もする)。そして3次元は、連続切片を作って共焦点画像を重ねあわせる、あるいは組織を透明化して観察することでいいのだろうか。
もう1次元は、“時間”でなくてはならない。もしも、上の考察が正しければ、時間依存的なサンプルのウエスタンブロットは、1次元 + 1次元 = 2次元になるのかな?組織切片を時間依存的に取得して観察すると3次元、これは、さらに突き詰めるとタイムラプスイメージと同じ?そうなると4次元は、、、結構大変そうだ。
さて、時間依存的なデータを取得するのは結構手間がかかる。自分たちの手技では、一定時間間隔ごとの離散的なデータを集めて、連続的に解釈することになる。データの総取得時間が長く、取得間隔が短いほど、当然よいだろう。だが、マウスや細胞などを使った基礎生物学の場合、データ取得=死、が多いから、「途中で開けるのは、もったいない」という渡邊先生の一言に、ウンウン、頷いてしまう。
それはさておき、今回の自分の研究発表はどうだろうか。胸腺髄質上皮細胞の前駆細胞候補についての知見を紹介させていただいた。改めて結論の図を見る。なんだ、これは(図1)。
時間依存的な変動のような、そうでないような、あたかも鳥獣戯画図のような。描いた人間にしか理解不能な結論図ではないか。何次元なのかも、さっぱり分からない。こりゃ、まだまだ、だな。泰身。

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免疫四次元の班会議に参加して (e06)

久保 允人(東京理科大学 総研機構生命医科学研究所 分子病態学研究部門 
国立研究開発法人 理化学研究所 統合生命医科学研究センター サイトカイン制御研究チーム)

私としては、「免疫四次元ダイナミクス」の公募班員として参加させて頂く2回目の班会議となりました。今年は、徳島大学蔵本キャンパスで開催されたこともあり、夕方になると遠くから聞こえてくるかすかな阿波踊りの音色を感じながらの情緒感のある3日間でした。昨年に引き続き、出筆の機会を与えて下さいました領域長の高濱洋介先生にはこの場を借りてお礼申し上げます。免疫系が構築される場を空間的ではなく時間的な多階層で捉えていくことが、この研究班の方向性だと理解しております。今年は、班会議にくわえて、サマースクールにも参加させて頂き、これら方向性を良く理解した若手の方々の準備された発表と活発な討論に触れることができ、本研究班が次世代の育成にも精力的に取り組んでいることを改めて体感させて頂きました。
班会議・サマースクールを通して本研究班が目指すテーマは非常に明確であったと思います。免疫細胞が自己と非自己を見分けるために備えられた胸腺ストローマがもたらす巧妙なメカニズム、ケモカイン・サイトカインによるリンパ組織におけるダイナミズム構造の形成、リンパ組織形成や発生分化に関わる転写制御メカニズム、これら基礎的組織を基盤としたリンパ組織の再構築技術やヒト化マウスを用いたヒト免疫細胞の動態研究など、班全体が共通の課題を目指していることが良く分かる会議でした。個人的には、2次リンパ組織の構造という観点から、ケモカインレポーターを使ったイメージングシステムを駆使して2次リンパ組織の構造を綺麗に分割できることを示した片貝先生達のお話しに感銘を受けました。免疫反応が起動された際、T細胞がCXCR5を発現することでどのようにB細胞マントルには入っていき胚中心の形成までに至るのか、そして胚中心形成過程で作られるメモリーT細胞が、胚中心が退縮した後どこでニッチを作るのかなど、これまで疑問であった謎の部分を解き明かす起点になることを期待させる成果に感じました。
残念ながら、本研究班は今年度で最終年を迎えます。現在の新学術領域の中では、なかなか免疫学を全面に標榜する領域が少ないこともあり、免疫組織の形成に興味を持つ専門家が知恵を出し合う場所はただでも希少に感じます。現在の免疫分子を対象とした抗体製剤を使った分子標的薬が注目される昨今、免疫学の専門家が集まれる場所が少なくなっていく現状は非常に寂しく感じます。再び、本研究班のような実り多い集いが実現することを期待して本原稿を閉じさせて頂きます。

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第5回班会議に参加して (e07)

門松 毅(熊本大学大学院生命科学研究部)

徳島大学藤井節郎記念ホールで行われた第5回班会議に参加しました。今回初めて徳島を訪れたこともあり、徳島ラーメンで腹ごしらえをしてから班会議初日に望みました。班会議では、今年が最終年度ということで、班員の先生方の多くが研究のまとめの段階にあり、その発表内容に大変感銘を受けました。それに比べ私自身の研究はまだまだまとめの段階にはなく、もっとスピードアップして研究を進めて行く必要があると反省致しました。また、班会議中には班員の先生方とも意見交換させて頂くなど大変有意義なものになったと感じております。班会議で頂いたアドバイスを研究に還元し、残りの研究期間でしっかりと成果を出せるよう精進したいと思います。
班会議の冒頭で高浜先生より熊本地震について報告させて頂く機会を頂きました。皆様ご承知の通り、熊本で震度7の地震が2回も発生し、甚大な被害を受けました。まさか自分が被災者になるとは夢にも思っておりませんでした。地震発生直後より大変厳しい状況から研究室の復旧を開始し、当初は、数ヶ月は研究がストップするのではないかと心配しておりました。幸いにも地震発生後1ヶ月あたりからようやく研究ができるような状態となりました。現在もまだ地震発生前の状態には戻ってはおりませんが、皆様からの温かいご支援により着実に復旧、復興に向けて進んでおります。
最後に、班会議においても申し上げましたが、今回の熊本地震後、本研究領域より多大なるご支援を頂きました。領域代表の高浜先生をはじめ、班員の先生方には心よりお礼申し上げます。誠にありがとうございました。

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徳島での班会議・サマースクールに参加して (e08)

竹内 新(新潟大学 医歯学総合研究科 免疫・医動物学分野)

まだ少し肌寒いくらいの早朝に新潟を発ったので、徳島に到着した際には予想以上の気温の差にびっくりしつつ、今回初めて本領域の班会議とサマースクールに参加させて頂きました。 私は少し前まで、理化学研究所でT細胞の活性化や分化に関わる研究に携わっておりましたが、ノックアウトマウスを作製してvivoの解析をする機会が増えてくるのに伴い、実際に免疫の応答が起こる「場」に強く興味を惹かれる様になりました。その折に片貝先生が新潟でラボを立ち上げられたことを知り、長くお世話になった研究所を離れる決心をしました。
そのような私にとって、班会議での先生方のお話はどれも新鮮で素晴らしく、勉強させて頂いたのは勿論ですが、研究の位置付け、方向性を強く意識されて共有していることに感銘を受け、優れた研究が生まれてくる「場」であることを強く感じました。個人的には免疫系と神経系の相互作用がとても印象的で、今後の展開に大変興味を持ちました。サマースクールは若手研究者の育成を目的としていると伺っておりましたので、年齢的に私が参加しても良いものか多少戸惑いもありましたが、貴重なアドバイスを沢山頂戴することができ、実りの多いものとなりました。全体を通して熱いディスカッションが行われ、時には厳しいコメントもありましたが、根底には愛情を感じられて、素晴らしい育成の「場」であることを実感しました。最終日の特別講演でも、普段はなかなか伺うことの出来ない貴重なお話に心を打たれ、三日間を通して非常に密度の濃い時間を過ごすことが出来ました。
恥ずかしながら班会議などに出席させて頂くこと自体が今回初めてだったのですが、得がたい経験をさせて頂いたことに感謝するのと同時に、この様な貴重な「場」にもっと早く出会っておくべきだったと後悔の念に駆られたのも正直なところです。この度は色々な「場」について考える良い機会となりましたが、今後はこれまでの経験を活かしつつ、研究で私なりのカラーが出せる「場」を示すことができる様、精進して参りたいと思います。
最後になりましたが、班会議とサマースクールの準備、運営をして下さった、高濱先生をはじめ関係者の皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。有り難うございました。

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徳島の班会議・サマースクールに参加して (e09)

住吉 麻実(関西医科大学附属生命医学研究所)

私は今回初めて免疫四次元ダイナミクスの班会議・サマースクールに参加させていただきました。この4月から免疫の勉強を始めたばかりであり、今までに口頭発表の経験もなかったため、班会議・サマースクールがどのようなものか想像がつかないまま徳島に着きました。
班会議は免疫の場を中心としたかなりまとまった領域ということを聞いていたので、胸腺やリンパ腺の教科書レベルの話は分かるようにしてから参加したつもりですが、先生方の発表はどれも最新の研究であり、予習はほとんど役に立ちませんでした。また、発表後の質疑応答は今までに見たことないぐらい活発で驚きました。同じ領域の第一線で研究しておられる先生方が集まる場所であるからこそ、このような活発な議論が出来き、そして皆でこの領域の研究を良いものにしていこうという雰囲気が素敵だなと思いました。
サマースクールでは「今までの研究内容とこれから行いたい研究内容」を発表させていただのですが、「なにを明らかにしたいかが伝わってこない」という厳しいながらも核心をついたお言葉を高濱先生にいただきました。その時は少し落ち込んだのですが、それがきっかけとなり、本格的に研究を始める前にもう一度自身の研究と向き合って深く考えることができて本当に良かったなと思いました。また、サマースクールは若手を育てる場ということで何を質問してもよい雰囲気だったのですが、緊張のあまり、結局何も発言することが出来ないまま貴重な機会を無駄にしてしまったことが私の反省点です。
このように、「初めての徳島」、「初めての班会議・サマースクール」、「初めての口頭発表」と初めてづくしの3日間は常に緊張感と刺激にあふれ、少し後悔の残るものとなりました。 今回の班会議・サマースクールが私にとって最初で最後ですが、この3日間で感じたこと気づいたことをこれからの研究生活に活かし、同じ後悔をしないようにしたいと思います。このような成長の機会を与えて下さりありがとうございました。

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第5回班会議・第4回サマースクールに参加して (e10)

宮島 優里奈 (理化学研究所 統合生命医科学研究センター)

徳島大学での第5回班会議と第4回サマースクールに参加いたしました。新学術領域の班会議およびサマースクールへの参加は今回が初めてで、とても緊張しながら徳島を訪れました。
これまでに、学会以外の会議には参加したことがなかったため、「免疫の場」および「免疫空間」に焦点を当て活発な議論が繰り広げられる本会議で「新学術領域研究とはどのようなものか」ということを肌に感じながら学ぶことができたと思います。今回は、「免疫四次元空間ダイナミクスで研究されている先生方の研究内容を理解する」ことを念頭に聴講いたしました。勉強不足の部分が浮き彫りになり、研究室に戻り今回の経験を次に活かすには何が必要かを考えました。今後このような機会が得られた際には、研究内容を理解し自分の意見を発言することを目標にしたいと思います。また、藍染め体験にも参加しましたが、藍染め後の作品にも個性が現れる点に感銘を受けました。素敵なストールを作ることができ、とても心に残る想い出になりました。
サマースクールでの自身の発表は3日目でした。班会議1日目から緊張し続けた結果3日目には疲れきってしまい、体力と精神力も研究には重要だなと感じました。質疑応答では多くのご意見をいただき、自身の研究に何が足りないのか、今後どのように研究を進めていくのか深く考えるきっかけになり、貴重な経験になったと思います。さらに、今回名誉ある「班宝」として選出いただき誠にありがとうございました。班宝の名に恥じぬよう、今回得られた経験を活かし、日々研究に精進していきたいと思います。最後になりましたが、高濱先生をはじめ、サマースクール運営にご尽力くださいました先生方にこの場を借りて御礼申し上げます。

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班会議とサマースクールに参加して (e11)

加藤

今回初めて、免疫四次元班会議、サマースクールに参加させていただきました。
免疫の分野で著名な先生が多くおられる徳島大学に行くのは楽しみでありながら、様々な領域で日々精力的に研究されている方々の中で発表するのに緊張も感じていました。
異分野から様々なバックグラウンドの方が来られるので、あまりなじみのない話もあり良い刺激を受けましたし、特にサマースクールでは、発表者は皆、若手と呼ばれる人達にも関わらず、自由でのびやかな発想が光る発表に感銘をうけたり、上手なプレゼンテーションから学ばせてもらったりと、貴重な経験をさせていただきました。自身の発表でも、先生方から様々なご質問やご意見を賜り、実りある研修となりました。中でも特に印象に残ったことの1つは、サマースクールの発表が終わった後の交流会の席で「自分で真剣に考えているのは(discussionの時間に)話をしたらわかる。」と高濱先生に言っていただいたことです。3年間、自分なりにもがき苦しみやってきたことがほんの少し、ラボの外の先生にも分かって頂けたのかな・・・と思うと、感激でした。
また、この度奨励賞「班宝」に認定して頂き、本当にありがとうございました。研究をしていると、心が折れそうになることもありますが、班宝を頂いたことを励みに、またその名に恥じぬよう、精進しようと思います。
最後になりましたが、今回サマースクールへの参加を勧めて下さった濱崎先生、そして、領域代表の高濱先生をはじめ、運営してくださった方々に深く御礼申し上げます。ありがとうございました。

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活発な班会議、サマースクールに参加して (e12)

陣野原 俊 (理化学研究所 統合生命医科学研究センター)

この度、「免疫四次元空間ダイナミクス」の第5回班会議と第4回サマースクールに参加させていただきました。阿波おどり空港に到着するやいなや、久しぶりの徳島の空気を感じ、やはり四国はいいなぁと思いながら、これから始まる班会議とサマースクールに向けて気を引き締めたのを覚えています。
班会議では、先生方のご自身の研究に対する愛を強く感じながら最新の研究結果を拝見でき、私の中でも今後の研究へのモチベーションがどんどん高まっていきました。また、活発な質疑応答に大変刺激を受けました。しかし実際‘自分でも質問を!’と思うと…ついつい二の足を踏んでしまい、質問できず反省点が残りました。次このような機会がありましたら、勇気を出して質問したいと思います。
今回このサマースクールで初めて自身の研究の発表をさせていただきました。非常に緊張し、稚拙な発表になったにもかかわらず、多くの先生方からご質問、ご指導いただき大変嬉しくまた勉強になりました。この発表で奨励賞という身に余る賞をいただき驚きとともに、「班宝」という賞に恥じない研究に邁進することを心に強く誓っております。
最後になりましたが、班会議とサマースクールの準備、運営をして下さった、高先生をはじめ関係者の皆様に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

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班会議・サマースクールに参加して (e13)

阿部 真也(京都大学ウイルス研究所)

京都大学ウイルス研究所生田研の阿部真也と申します。研究を始めて1年が過ぎ、ようやく免疫学のイロハがわかってきた中、この度の班会議・サマースクールに参加させていただきました。サマースクールでは、ナチュラルキラー細胞の分化に関する発表させていただきました。第一線で研究をされている先生方を前にすると、緊張で声が震えましたが、発表の後は、皆様より的確な意見いただき、自分の研究を見つめ直し、どうゆうことを調べていかないといけないか、どうゆう方向性に研究を進展させるかを考えることができました。また、この度は名誉ある「班宝賞」をいただき、ありがとうございました。班宝の名に恥じぬよう、よりいっそうに研究に励みたいと思います。
今回の班会議とサマースクールを通して感じたのは、個々の研究内容は違えども、免疫の場を視点を置き、「免疫空間」を解明しようとする本領域研究の壮大さを感じました。また、様々な研究内容・視点に触れることができ、自分の視野が広がりました。この素晴らしい刺激を今後活かしていきたいです。本年で事業が終了ということで、私にとって最初で最後のサマースクールとなりましたが、最終年度ギリギリで参加できた喜びと、もう来年はないという残念さを感じます。
最後になりましたが、素晴らしい機会をいただきました領域代表の高浜先生をはじめ、サマースクールの運営に関わられた先生方にこの場をお借りして感謝申しあげます。本当にありがとうございました。

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最後のサマースクールに参加して (e14)

三井 優輔(岡崎統合バイオ/基礎生物学研究所)

今年も班会議・サマースクールに参加させていただきました。高濱先生の本拠地での開催ということで久しぶりに徳島市を訪問しました。サマースクールは第2回には参加できなかったので個人的には3回目ということになります。今回は若手にも15分と比較的長い発表時間が与えられ、Wnt蛋白質と細胞極性・細胞形態の制御というテーマでお話をさせていただきました。当然、前回の非常に短い発表時間とは違うので発表の組み立ても変えなければなりません。なるべく分野外の方にも理解していただけるよう心がけましたが、ある程度時間があっても、なかなか難しいなと反省させられました。直近に出たデータも盛り込んだ為、上司の高田先生にも初見のデータもありました。そのため、発表が終わってからディスカッションになったのですが、話をしているうちに交流討論会で眉山に行く他の人たちとはぐれてしまいました。そこで我々は道が良くわからないながら眉山に登り、今後すべきことなどいろいろと話をしました。暑かったですが、眺めのよいところにたどり着き、自分の研究を考える良い機会になりました。
班会議・サマースクールに来る度に感じるのが、コミュニティーで若手を育てようという先生方の強い意識です。サイエンスに対する姿勢を毎回教えていただいているように思います。特別講演をいつも楽しみにしているのですが、今回は高濱先生の胸腺への熱い思いと石川先生の自らの経歴を交えながらのお話が大変印象的でした。また若手同士、年齢が近い人たちからも大いに刺激を受けました。特に池渕さんの母乳のお話は、獣医学のバックグラウンドをお持ちだからこその研究で、自分の持っているものを大切にして研究をしなければ、と再認識させられました。
街では阿波踊りの練習が行われており、活気がありました。私は隣の香川の人間なのですが、ちょっと羨ましく思いました。四国は狭い中で四つに分かれているだけあり(互いに山で隔てられているからでしょう)、それぞれ文化的にはっきり違います。それで大人になるまで阿波踊りを見たことがなかったのですが、それも以前に発生学会が徳島で開催された際に、阿波踊りが披露された時に初めて見たのでした。懇親会にて、その時の三味線を高濱先生が演奏されていたことを今回知って、驚いてしまいました。世の中意外なところでつながっているものだと思いました。最後になりますが、免疫四次元空間の新学術領域に参加させていただいたこの経験を活かしていくことで、恩返しができればと思います。

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自由な場としてのサマースクール (e15)

池渕 良洋(大阪大谷大学薬学部・日本学術振興会特別研究員PD)

サマースクールは今回で3回目の参加になった。自由な発表を推奨して下さっている本会はお硬い学会が嫌いな私としては非常にありがたい。少し話がそれるが、個人的には近年の免疫学会に魅力を感じてない。完璧なデータと完成されたスライドとお硬い結論ばかりで、初めて学会に行った時の面白さを感じない。どちらかというと分子生物学会の方が自由な発表が多いと思うし、私自身もオタクなテーマ(single-cellだとか進化学だとか)のもっと小さな学会・研究会に行くことが増えた。
このような個人的状況の中で、本班会議とサマースクールは非常に面白かったです。クローズの研究会のおかげか、Preliminaryなデータと真実かどうかわからないSuggestionと本当の意味で自由なDiscussionを大量に拝聴できました。免疫学会でよくあるような「医療に役立ちます」といった結論とは違って、免疫学の先生方も純粋科学的な面白いことを考えているんだなと安心しました。まさに、新学術領域を作るという雰囲気を感じました。また、若造としては不完全なデータからどういう風に仮説を立てて、次にどういう実験をしたいかを学べる場だったと思います。大変勉強になりました。
私自身のアイデアの発表に対してもたくさんのご指摘アドバイスを頂き非常に感謝致します。今後の研究の方向性が見えてきた気がしました。先生方からのアドバイスから、私自身は免疫学以外の分野に行った方が良さそうだと感じましたし、免疫学以外の分野から免疫学の発展に寄与できるような方向性もあるかもしれないと感じました。まだ将来のことはわかりませんが、サマースクールでお会いした先生方の耳に入るような研究をすることを目標に頑張って行きたいと感じております。
最後に、班会議とサマースクールを運営してくださった高濱先生を始めとする徳島大学の皆様、誠にありがとうございました。免疫学の新参者が入りやすい雰囲気を作ってくださり、3回にわたって非常に楽しませて頂きました。改めまして御礼申し上げます。

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第5回班会議ならびに第4回サマースクールに参加して (e16)

近藤 健太(徳島大学先端酵素学研究所)

今年度から徳島大学先端酵素学研究所に着任しました近藤健太ともうします。この度初めて、徳島大学で行われた第5回班会議ならびに第4回サマースクールに高濱研究室のスタッフとして参加させて頂きました。
昨年度まで腫瘍免疫の領域において主に腫瘍抗原特異的CD8+ T細胞におけるクローン毎の機能の差異について解析を行っていた私にとって、本領域の「免疫の場」を対象とした研究は初めてのものが多く大変刺激的な時間を過ごさせて頂きました。血球系細胞を対象とした従来の研究と異なり、胸腺やリンパ節、脾臓、炎症部位へ免疫細胞が遊走する分子機構やこれらの「免疫の場」に存在するストローマ細胞の役割を理解することの重要性を認識することができ、研究に対する視野を広げられたと思います。
また、本会議やサマースクールは、他の学会と異なり些細な疑問であってシニア、若手、大学院生関係なく自由に質問できる雰囲気があり、大変新鮮に感じました。私自身は十分に質問できていませんでしたので、今後は積極的に質問しディスカッションに加われるよう頑張りたいと思います。
サマースクールの最後に行われた特別講演では高名な先生方のこれまでの研究のターニングポイントなどを聞くことができ、研究に対するモチベーションを高められたと同時に、大きな成果をあげるためには大きな問題点や疑問点を明確にし、それを乗り越えた先にあるのだと感じました。
最後になりましたが、3日間で得たことを糧に、より良い研究成果が出せるよう精進したいと思います。