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平成27年度科学研究費補助金公募に関する研究概要
免疫四次元空間ダイナミクス
領域略称名 | 免疫四次元空間 |
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領域番号 | 3401 |
設定期間 | 平成24年度〜平成28年度 |
領域代表者 | 高濱 洋介 |
所属機関 | 徳島大学疾患プロテオゲノム研究センター |
免疫細胞の分化と免疫応答は、全身に配置された多様な免疫器官(骨髄・胸腺・リンパ節・脾臓など)を主な「場」とし、これらの「場」が血液系細胞等を介した高次の機能的ネットワークを形成することではじめて成立するダイナミックな事象である。本領域では、「免疫の場」を構築するストローマ細胞に光をあて、免疫細胞とその場による「免疫空間」の四次元(三次元空間と時間)的な形成・連携・攪乱の機構解明と再構築をめざす。本領域研究の推進により、これまで主に血液系細胞を対象に研究されてきた免疫システムの四次元での動的な本質の解明、免疫系と内分泌系や神経系など高次生体システム間インターフェースの理解、発生や形態形成など多くの生命現象でみられる「場」に関する普遍的理解、免疫空間の人工的再構築による疾患制御の技術基盤整備などへの貢献が期待される。
このため、以下の研究項目について、「計画研究」により重点的に研究を推進するとともに、各種ストローマ細胞など免疫の場を形成する細胞の性状と機能、免疫の場とそれらの連携による免疫細胞の分化と応答の動態、老化や病態における免疫器官の変容と修復、組織工学技術や数理モデル解析などを用いた免疫器官の(再)構築などに関する2年間の研究を公募する。1年間の研究は公募の対象としない。また、研究分担者を置くことはできない。
公募研究の採択目安件数は、単年度当たりの応募額500万円を上限とする研究を5件程度、250万円を上限とする研究を10件程度予定している。前者については計画研究と相補・協同して本領域の推進・定着を目指す提案を、後者については萌芽的・挑戦的な提案を特に歓迎する。
免疫学のみならず、発生生物学、構造生物学、血液学など多様な背景の研究者による提案、組織工学や理論生物学など新しい技術や視点から本領域に参加しようとする提案を含め、本領域で設定する研究項目に関連する意欲的な、特に若手研究者からの提案を期待する。
なお、研究内容の詳細については、領域ホームページを参照すること。
(研究項目)
A01 免疫空間の形成と機能
A02 免疫空間の連携と動態
A03 免疫空間の攪乱と再構築