HOME > 組織と研究者 > 公募研究概要「Fat-associated lymphoid clusterの発生と機能解析」

公募研究概要

腸管神経による免疫系・上皮系バリアおよび腸内フローラ制御機構解析

研究代表者:千葉大学大学院医学研究院 幡野 雅彦
連携研究者:千葉大学バイオメディカル研究センター 藤村 理紗
千葉大学大学院医学研究院 坂本 明美

消化管では免疫系および神経系がともに機能的に特化した構築をもちそれらが上皮シートを取り囲むように管腔を形成している。管腔内には腸内細菌が常在しており神経系・免疫系・上皮系・腸内細菌叢の相互作用研究に格好の場を提供してくれる。しかしながら腸管神経系と免疫系の相互作用に焦点を当てた研究は少ない。私たちは腸管神経細胞の増加しているNcx ノックアウトマウスがDSS誘導 腸炎モデルにおいて感受性が高いことを見いだした。本研究では腸管神経系に異常をきたす遺伝子組換えマウス(Ncx KO, Kif26a KO, Nczf KO)を用いて腸管神経系と免疫系および腸内細菌叢との相互作用について分子、細胞レベルで明らかにする。さらに腸管神経細胞、グリア細胞と免疫系細胞の物理的な相互作用についてイメージング技術を用いて解析する。これらの解析により腸管神経系・免疫系・上皮系のクロストークを明らかにする。腸管を神経系・免疫系・上皮系・腸内細菌よりなる1つの細胞集団ユニットとしてとらえさらにこれに時間軸を加えることにより腸管神経系による免疫系・上皮系・腸内細菌叢の制御機構の発達およびその破綻による疾患の病態の解明をめざす。

研究室HP
研究代表者:幡野 雅彦


連携研究者:藤村 理紗


連携研究者:坂本 明美