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公募研究概要

皮膚を場とした血管と免疫システム間のインターフェイスの理解

研究代表者:京都大学医学研究科 椛島 健治
連携研究者:京都大学医学研究科 本田 哲也/小野 さち子/江川 形平

皮膚は肺や腸管とならび外界との境界をなす臓器であり、様々な外的刺激に常時曝されている。その結果、感染症・アレルギーなどの多彩な免疫応答が生じる。二光子励起顕微鏡は、生体の現象を非侵襲的かつリアルタイムに捉えることのできる有用なツールであり、私たちは、このツールを用いて皮膚構造物の新規同定や可視化や、免疫応答における免疫細胞の動態を解明してきた。そして、炎症時に後毛細血管周囲においてマクロファージを介して樹状細胞やメモリーT細胞が集積することを見出した(inducible skin-associated lymphoid tissue: iSALTと命名)。しかしながら、定常状態・あるいは炎症時に、どの免疫細胞がどのような機序を介して血管から皮膚へ浸潤するのかの機序は不明な点が多く残されている。
本研究では、生体イメージング技術を活用し、免疫応答におけるリンパ球・樹状細胞・マクロファージなどの血球系細胞を中心とする免疫システムと、高内皮静脈を初めとする血管システムのインターフェイスにおける免疫細胞の動態を解明する。そして、血管システムが皮膚免疫細胞に及ぼす意義を時空間的観点から明らかにしていきたい。

研究室HP
研究代表者:椛島 健治


連携研究者:本田 哲也


連携研究者:小野 さち子


連携研究者:江川 形平