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センター長ごあいさつ

 私どもの研究センターは、平成10年にわずか3分野からなる「ゲノム機能研究センター」として発足しました。平成14年には2分野増設が認められて5分野体制となり、生体内における遺伝子機能の解析や疾患関連遺伝子の同定、小分子RNAによるゲノム情報制御機構などのゲノム機能研究を強力に推進してきました。

 センター設立からの10年間は、ヒトゲノムの完全解読が終了するなど、ゲノム研究が爆発的な発展を遂げた時期でした。同時に、塩基配列の解読だけでは生命の多様性や複雑さが説明できないことが明らかになり、ゲノム研究の将来の方向性の見直しが求められるようになりました。このような状況のもと、当センターでも将来の方向性が活発に議論され、平成20年にセンターの新たな目標として「生命システムを統合する原理の解明とその破綻による疾患の機序解明」を掲げ、1分野増設するとともに、センターを「疾患ゲノム研究センター」に改組しました。更に、平成24年にはセンターの目標を「ヒトゲノムとその遺伝情報発現を担うエピゲノムさらにその産物であるタンパク質情報を担うプロテオームの統合的理解、すなわちプロテオゲノミクスの遂行によるヒトの健康の増進と疾患の克服」に再設定するとともに、センター名を「疾患プロテオゲノム研究センター」に改称しました。

 センターの立ち上げと礎作りの時期であった平成10年からの10年間は板倉光夫教授が、またセンター改革期とも言うべき平成20年からの6年間はM洋介教授がそれぞれセンター長として強いリーダーシップを発揮し、組織の発展につなげてきました。一方で、少子高齢化が進む日本における国立大学のありかたの見直しが強く求められるようになってきており、文部科学省は平成25年に「国立大学改革プラン」を発表しました。これを受け、徳島大学でも各部局の見直しを進めており、蔵本キャンパスにおける生命医科学研究センターのありかたの議論が始まっております。

 この1、2年は、センターの新たな目標として掲げた「疾患プロテオゲノム研究」を強力に推し進めつつ、疾患酵素学研究センターや今年新たに設立された藤井節郎記念医科学センターとの連携のありかたを模索していく必要がありそうです。関係各位のご支援とご協力をよろしくお願いいたします。

徳島大学疾患プロテオゲノム研究センター長 篠原 康雄

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