0
 
Made on a Mac

研究室紹介

研究内容

研究業績

メンバー紹介

アルバム

アクセス

スケジュール

What's New

関連リンク

研究内容

0

小胞体ストレス応答の概略

様々な原因で小胞体の環境は乱され、小胞体ストレスとなります。生体はそれに適応するための必須の小胞体ストレス応答を持ち、その適応の破綻は病気の原因の可能性があります。

小胞体ストレス応答の破綻は様々な疾患の発症や増悪因子として注目されてきています。われわれは小胞体ストレス応答の破綻が糖尿病発症に繋がることをはじめて報告しており、小胞体ストレス応答の観点から糖尿病発症機序に迫りたいと考えています。

小胞体ストレス応答とは?

細胞のタンパク質合成工場である小胞体は、様々な要因で容易にその内部環境が影響を受けることが明らかになり、これらをまとめて小胞体ストレスと呼んでいます。細胞は、小胞体ストレスに適応するために小胞体ストレス応答と呼ばれるゲノム情報に基づいてプログラム化された応答機構を持ちます。これには最初の応答として翻訳抑制(一時的にタンパク質の合成を止めて小胞体の負担を減らす)、次に小胞体のリモデリングや代謝経路の変化(転写誘導により工場としての小胞体の機能を高める)、そして最後にアポトーシス(個体としての生存のためにストレスに適応できない細胞をにより除外する)と時間・空間的にも究めて精緻で複雑な仕組みで構成されることがわかってきました。

小胞体ストレスと糖尿病発症

日本人を含めたアジア型の糖尿病は欧米型と異なり著明な肥満を伴う率が少なく、やせ型の糖尿病といえます。これは太るために必要なインスリンの分泌が少ないからだと考えられますが、その原因はよくわかっておらず、我々はインス
小胞体ストレス応答シグナルを
手がかりに疾患発症メカニズムに迫る研究戦略
 
リンを合成する小胞体の機能低下がその原因なのではないかと予想しています。そこで遺伝子改変マウスなどを用いて、小胞体ストレスを検出するシステムや小胞体ストレスシグナルのみを自在に出力できるシステムを作製して、その仮説の検証を行ないたいと考えています。作製した遺伝子改変マウスの網羅的な遺伝子発現解析や徳島大の強みであるプロテオーム・メタボローム解析により生体機能を調べることでその全容解明に迫りたいと思います。
 

小胞体ストレス応答の破綻による様々な疾患発症

近年では小胞体ストレス応答経路の分子機構も次々と明らかになり、さらに虚血、動脈硬化、癌や神経変成疾患など様々な疾患の病態形成への関与が示唆されて大変注目を浴びています。我々はこれまでに小胞体ストレスが
糖尿病の発症に関与することを世界で初めて発見し、小胞体ストレス応答経路の分子機構についての研究を進めてきました。また小胞体ストレスは糖尿病以外の様々な病因としても注目されていることから、共同研究により他の疾患の理解にも貢献したいと考えています。
 

ホーム


Copyright© 2011 Oyadomari Lab All rights reserved.

徳島大学 先端酵素学研究所


生体機能学分野 親泊研究室