高浜洋介

 

Nobel Prize Dialogue Tokyo 2015

本日、Nobel Prize Dialogue Tokyo 2015が開催された。ノーベル財団(Nobel media)と日本学術振興会(JSPS)の共同主催、JSPSサイドの運営委員のひとりとして参加する機会を得た。2012年からノーベル財団が年一回行っている科学コミュニケーション活動 Nobel Week Dialogue の日本版で、今回はスウェーデン外での初開催とのこと。一般から約1000名の参加があり、明日から開始される第7回HOPEミーティング参加者も参加して、盛況であった。全体テーマを「The Genetic Revolution and its Future Impact」と定め、ノーベル賞学者7名(国内から3名と海外から4名)の講演やパネルディスカッションを含め、多彩で盛りだくさん、かつスピード感のあるプログラムであった。発信された言葉のなかには、「Dialogue is the only way to change」や「Mistakes make progress」といった心に残る言葉があった。個人的には、Richard Roberts博士とTim Hunt博士の講演が特に印象的であった。レセプションには天皇皇后両陛下のご臨場もあった。よい科学コミュニケーション活動として、よい勉強になった。

IMG_20150301_094148

IMG_20150301_102449

IMG_20150301_164658

休憩時間等に流された「JSPS Supports Science」と題するショートフィルムは、よい出来だと思った。音楽もよい。

当ページは班員、班友を中心としたコミュニケーションサイトです。
記事の投稿、コメントは事前登録が必要です。
登録に関しては 領域代表者 までご連絡ください。

高浜洋介

 

松田文彦博士講演会

松田文彦博士(京都大学)をお招きして、学内向けの学術講演会と一般向けの市民講演会にて、それぞれお語りいただく機会を得た。先制医療の重要性を説いたうえで、大規模にヒトの生命情報を統合的に解析していくべく先導しておられている「ながはま0次コホート研究」についてご紹介くださった。行政と市民そして企業の支援を得つつ実践されている10000人規模のコホート研究の進展状況は圧巻である。長浜市の30才から75才の市民3人に1人がコホート研究に参加されているとのこと。市民NPOの積極的な活動がきわだつ。改良を重ねつつ大規模に始められている研究が、近視眼的な「成果」の如何にかかわらず、また、かかる経費は莫大であったとしても、今後も長く続けていかれるべきと理解した。また松田博士が、個人の嗜好やその多様性に暖かな視点をもつ、優れた研究者であると改めて感じ取った。

IMG_20150221_103134

松田博士は徳島のご出身、語りかける聴衆に寄り添う心がにじみでてくる、よい連続講演会であった。

当ページは班員、班友を中心としたコミュニケーションサイトです。
記事の投稿、コメントは事前登録が必要です。
登録に関しては 領域代表者 までご連絡ください。

高浜洋介

 

Thymus Translational 1st meeting

河本宏博士(京都大学;本領域総括班員)のお声かけによる「Thymus Translational」第1回会議が長野にて開催されている。この会は、T細胞分化とそれを支持する胸腺に関する研究知見を基盤に、それらをいかに社会に還元するか、いかに臨床応用への実現を図るか、より具体的にはいかに悪性腫瘍患者の治療に役立てるか、に焦点を絞って議論しようとの趣旨にて、今回は第1回目として試行的な開催である。私もお誘いいただいて参加しており、昨日、T細胞の人工的誘導においては難所というべきpositive selectionプロセスについて、最近の知見を含めて話させてもらった。そのような議論提供が、臨床によりそって進められている研究活動に少しでも役に立てば喜びである。

この会議には、オーストラリア(モナシュ大学)からRichard Boyd博士とAnn Chidgey博士が招待演者として招かれている。両博士は胸腺研究の偉大なる先達であり、私にとっては20年来の旧友でもある。彼らをまじえ、雪のなか長い日を利用して有効な議論を楽しんでいる。さすがに冬の長野県、つららも長い。写真は会議場からみた隣の建物の大つらら。

IMG_20150217_120811

会議場となっている宿が用意してくれた「御一行様歓迎」看板も一興。

IMG_20150217_123924

空き時間、牛に引かれて善光寺、と名高い善光寺を散歩した。写真の門は重要文化財、1750年に完成したとのこと。舞う雪のなか静かな思索のひとときであった。

IMG_20150218_122057

当ページは班員、班友を中心としたコミュニケーションサイトです。
記事の投稿、コメントは事前登録が必要です。
登録に関しては 領域代表者 までご連絡ください。