月別アーカイブ: 2015年6月

高浜洋介

 

ネムノキ

夏至である。「ネムノキ」の花を間近に観察する機会を得た。夜になると葉をたたんで眠るという行動をとるため、ネムノキとよばれるようになったとのこと。この行動はマメ科ではめずらしくないようではあるが、その名とその姿はまことに可憐である。

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植物は、動物と違って、植わったところから動かない、または動けない、との理解に基づいて、植物 plants と名付けられている。しかし、植物にも結構うごきはある。就眠や食虫といった見えやすいうごきはもちろん、根は水を求めて動き、葉が光を求めて動く。うごきを記憶する局面も知られている。

生物は、一般的には例外やマイノリティなどと片付けられて隅に追いやられてしまうような、ひとつひとつの種に顕在化される個別の事象に、その魅力をひそませている。生物学とは、ありきたりの一般論に迎合しない力と美をもつ学術、ともいえる。そのむかし、高校の教室で、「キイロショウジョウバエ」や「ウチワサボテン」そして「アヅマミゾシワアリ」など、個別の種名が語られるごとに、何でもすぐに一般化しようとする理科の他科目との違いに幻惑をおぼえたものだが、その幻惑そのものが生物学の魅惑であることに気づいたのは学部に入学してからであった。生物である人間についても、「例外やマイノリティなどと片付けられて隅に追いやられてしまうような個別の事象」に、重要なことがまだまだひそんでいるはずである。そんなことを思うネムノキ観察であった。

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高浜洋介

 

第14回四国免疫フォーラム

今年も「四国免疫フォーラム」の季節がやってきた。この四国免疫フォーラムは、2002年から毎年一回開催されていて、今年は第14回。山下政克博士が当番世話人として愛媛大学で開催された。現在、四国の5大学19教授とそのラボメンバーが構成する学術集会に成長してきており、今回は約70名の参加があった。四国の地で育つ若手研究者をプロデュースすることを大きな目的としており、今年も朗らかな新人諸君を含む若手たちによる優れた研究発表が多数くりひろげられた。若者の躍動を目の当たりにするのは楽しい。また、東京医科大学に着任されたばかりの横須賀忠博士の特別講演をきく機会もあり、充実したフォーラムであった。

折しも松山では、「土曜夜市」 と銘打った催しが開かれていて、浴衣姿の若者達を含む大勢が繰り出していて賑やかであった。宿泊した部屋には「源泉」がひかれていて、ひとときのんびりと英気を養うことができた。

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帰路、松山城に圧倒され、瀬戸内海に目を見張った。夏至の週末であった。

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